PICTURE DIARY 1407TU2020
子供の頃、写生大会などで、皆の絵には必ずと言っていいほど太陽が描かれていた。赤色や橙色や黄色い太陽がぐりぐりと元気いっぱいに。空にあって直視出来ない眩しい太陽は、世界を照らす。太陽の冠コロナは美しい。疫病を「コロナ」と呼 […]
子供の頃、写生大会などで、皆の絵には必ずと言っていいほど太陽が描かれていた。赤色や橙色や黄色い太陽がぐりぐりと元気いっぱいに。空にあって直視出来ない眩しい太陽は、世界を照らす。太陽の冠コロナは美しい。疫病を「コロナ」と呼 […]
故郷をテーマにユニサスをモチーフにした小作品がある。空を飛ぶ2頭のユニサスは1頭は都会を振り返りながら故郷へ還り、もう1頭は真っ直ぐ都会へ出て往く。故郷の山はいつも見守る。
自由が丘の「six」が閉じる。ステーショナリーなど洒落た物が多く、好きな店だった。実店舗のみ閉鎖とのこと。今後を楽しみにしている。
今日から父の故郷、下館の「しもだて美術館」で安齋肇の展覧会が始まる。一昨年、安齋氏がぼくの展覧会を見に来た折り、学芸員のラブコールで開催が決まった。コロナの影響などで、開催が危ぶまれたが無事スタート。愛のこもった展覧会に […]
やっと大仕事が一段落。各メゾンのコレクションが始まり色々な工夫が見られる。曲がり角に来たら左右はもちろん上下にも氣を付けて耳を澄ます。一段落した仕事も二段目からが本番。普段は聴こえない声を聴く。言葉を超え心地好い。
ブラームスのピアノ曲を聴く。子供時分、家族の生活と学資のために弾いていた、酒場や宿屋の残照と埃っぽい空気。旅芸人の気儘、高貴と下世話の類希な音色が心地好く、その人となりが現れ、関わりのあった人々の名が浮かんでは消える。シ […]
大雨。人類の問題が自然界に反映している。
七夕はいつも雨。雨雲の上で逢瀬の織姫と彦星。
銀行、郵便局、役所など廻る。電話や窓口の対応の様子で分かることは多い。
叔父さんは特別だね。ジャック・タチの映画「ぼくの伯父さん」、いつか映画を撮ることがあるならジャック・タチのような。そう思う人は多いかも知れないけど、とてもとても。なかでも「プレイタイム」は輪をかけて凄い映画。叔父さんたち […]
先日深夜、隕石と思われる大きな火球が空を横切り、千葉方面に落下したのではと言う。地球に墜ちて来た男か女か、性別はあるのかないのか。宇宙人を差別しないようにしなければならない。宇宙人に差別という概念はない。
テレワーク中のアシスタントA、午後2時間程、星のアトリエに来る。開口一番髪を切りました!と元氣良い。黒いニット帽とマスク、黒縁の眼鏡を外すと可愛らしいマッシュルームになっているが、やおら、虎刈りになった!と刈り上げた襟足 […]
マスクをして生活している。人が衣をまとうようになるのはどうしてだったのだろう。環境変化、古代宗教、ヒエラルヒー、理由は色々あるだろう。現代人は無毛に近いが、果たして全身を覆っていた体毛が、着衣による退化、あるいは進化によ […]
良い無農薬レモンを手に入れたので、皮ごとスライスし蜂蜜レモン漬にする。酸味と甘味と苦味の三味一体。バランス良く、甘味を抑えて。温かい紅茶に入れても冷たくしても、炭酸で割っても。これからの暑さに備えて強い味方。
久し振りの出張。厳かな緊張感がある。
三位一体。何事も三拍子揃うと強い。三人寄れば文殊の智慧だし、三本の矢は束にすると折れないという。三種のものの見方や角度を満足すれば、大概のことはクリア出来る。裏を返すと、三つのマイナス要素が重なると何事も上手く行かない場 […]
世の中の価値観や習慣は変わるもので、昔、煙草を吸うのは格好良いことだったが、今では隠者の嗜みのようになっている。格好良い車を持ち運転する楽しみやガソリンの匂いなど、いずれ、まだそんな野暮で野蛮なことをしてるの、という位置 […]
海外トピックス、台湾のピザチェーン店が世界初のラーメンビザを発表したとある。今まで日本に無かったのが不思議。何となく蒸し暑い土曜日らしいニュース。美味しいかな。
集中困難を気候や天気せいにする。こらこら。とはいえ。
紀尾井町サロンホールでミーティング。小さくて素晴らしいホール。音響への工夫と配慮が美を生む。
毎日新しいことに氣付く、氣付かされる。鈍感だった神経が敏感になる。この時勢、敏感過ぎると憂鬱になるので少し鈍感にする。
おやつに小豆煮。天然塩の薄い塩味つぶ餡という仕上り。十日前に漬けたらっきょうを食べる。こちらも自然な醸造酢と薄い塩味。共に美味。甘味が苦手な訳ではないが、甘さの性質が好みに合わないものが多い。
急に涼しいと、暑さに馴れた体には、過ごし易く感じる分だけ、いつ知らず体が冷える。ご用心。
壁画の構成とスケッチに長い時間をかける。モチーフは決まり、構図を練る。実作業の何倍もの時間が要るのは当然。多くの人と毎日接して、永い間変わらぬ景色になる。さて、ここから。
曇りの夜空を見上げる。月もなく、星もなく、ただ都市の灯りをほんの少しだけ吸収した朱く暗い灰色。もうすぐ雨が降り始める。海に還るために。
急に肌寒く一日雨。過熱氣味な仕事の手を休め、パーセルの歌曲でくつろぐ。ブリティッシュバロック、芸術文化の伝統的国民性やテイストは、時代や分野が違っても変わらない。
氣持ちが内向すると、難しい顔付きになる。困った癖だ。考え事をしているとそうなる。人前では単に不愉快な顔に映るだけだから、考え事をする時は一人でと思う。
久し振りに外で取材と打合せ。雑談で財布や手帳の話題になり、財布と手帳の一体型が主流と知る。現金の必要が減り、御守などもカード化している。見せてもらうと確かに薄い収まり。僕が財布を取り出すと、こんな嵩のある財布は久し振りに […]
絵にせよデザインにせよ直感に従い製作し、これで良いと定まるには、完成したと思うところから時間があるに越したことはない。のだが、時間があれば良いというものでもない。時間がしばしば迷いを生む。才能や力、センスは、結局のところ […]
毎日の終わりに、今日一番すてきだったことを思う。今日は、仕事の合間に作った植木鉢を乗せる木製台座。ドリルで水抜の穴を開けたり、電動ドライバーでキャスターを取り付ける作業。木工は氣分を変える。
星のアトリエに不要な本を積み上げ、タワーになった一角がある。見ていて思い出した。80年代ロンドンのアートスクールの卒業制作展で、展示室いっぱいに積み上げた古書が、実物大の車の形状になった作品を見たとき、全く意表を突かれた […]
土曜日。雨音を楽しみながら過ごす。土曜日は出来るだけ何もせずにと思うが、起伏が乏しく、減り張りに工夫が要る昨今の生活に、休養するにも根氣が要る。目下のところ、眠りの質を上げるのが目標。
いつも不満や疑いを持ち、怖れや怒り、悲しみを感じている人は多い。人々の喜びのための絵を描く。
朝からギクシャク。約束事が決まらない、描く絵の顔付きが氣に入らない、する事成す事まとまらない。暦を見ると不成就日。無理にまとめなくて良かった。あえて成し遂げない一日。梅雨入り宣言「梅雨入りしたとみられる」とは不成就日的な […]
入る、溜める、出す。この三者が同じ場所なのは、便利なように思えるが良くない。役割はそれぞれ別なので分ける。流れが大事。
デヴィッド・ボウィ、マーク・ボラン、ロキシー・ミュージック、トーキング・ヘッズ等、美意識を携えたミュージシャンが好きだ。サウンドとビジュアルの関係などについて、ロックやデザイン、アートに興味を持ち始めたティーンエイジの頃 […]
夏に予定していた小さな展覧会を来年に延期する。生きる仕組について、独自性に富んだ楽しい計画を立てる。
経済至上主義から、美学の時代へ移行する。
元来父の実家の家業、材木商出入りの大工や鳶職の関係で、幼時から花札やチンチロリンには馴染みがあったが、トランプ遊びが流行った中学の休み時間に、初めてのポーカーで出した役がスペードのロイヤルフラッシュだった。2度とポーカー […]
月末は時間が取れず、早いが、神社へ大祓の形代を納めに詣る。感染防止のため手水は使えず、空手水で浄める。参拝する人は多く、時勢を感じるが、神前のマスク姿は不思議に違和感が無い。
絵の背景を金箔で仕上げ、部屋の薄暗がりで見ると、豊かな金色が逆光のように感じられ、谷崎潤一郎の世界だなと思う。紅葉でもあり、鏡花でもあり。
夢から帰還した朝、今日もよろしくと挨拶。たまごの殻を割るように体をほぐし、飲物と小さな丸パンか玄米粥をいただき仕事を始める。生れたてのひよこの気持ちで。
毎晩、眠りにつくとき、一日を感謝し、ふんわりとした宇宙船に乗り込む。行く先は任せる。宇宙船は限り無く柔らかいものだ。
誰が何をどう紹介するかで、そのものの本質まで違って感じる。説明や理屈はほどほどに、ファンの先頭に居ると自覚した立ち位置と目線、佇まいが心地好い。
家に居るというだけで人の役に立ち、人を助ける。スケジュール帳が白く、まぶしい。季節外れの新雪を踏み、未知のところへ歩み出している。
以前の世界には戻らない。ひとりひとりが新しいビジョンを持つ。この不思議な革命の、ファッションを超越したアイコンがマスクになろうとは思わなかったが、個や自我、未来をシンボライズするには的を射ている。
ブルーインパルス東京上空を飛ぶ。金属製の天使、誰が飛ばしたのだろう。
植物にとって植木鉢は乗物だ。人を頼み居心地の良い場所に移動する。どこがお好みかな。鉢植の希望に五感を傾ける。
地球誕生以来、動植物や自然界の存在すべてが、いろいろな微生物やウィルスや菌と共に生きて来たことを思うと、人類はことさら謙虚に自然界にお邪魔しますかなと思うこのごろ。
愛があるか、ないか、はっきりわかる。