PICTURE DIARY 1903FR2021
夜、寝しなのうつつから夢の世界の入口へと、扉も何の標もない安寧に漂うひと時、説明であるようなないような氣ままな絵を添えた、この絵日記は日々雑感、備忘録という趣で記している。その日その時、素直に記憶の淵や心の奥底から意識の […]
夜、寝しなのうつつから夢の世界の入口へと、扉も何の標もない安寧に漂うひと時、説明であるようなないような氣ままな絵を添えた、この絵日記は日々雑感、備忘録という趣で記している。その日その時、素直に記憶の淵や心の奥底から意識の […]
心配性は”心配症”という病気だという。何にせよ病気ということなら、治療法や治療薬があるのだろうが、貧乏性も”貧乏症”という病気なら、治療法と治療薬を知りたいし欲しいものだ。
昭和20年の今日、伯父が硫黄島で戦死した。無事復員すれば、板谷材木店の三代目を継ぐ長男であった。板谷家には墓石の上から水を掛ける慣わしは無いが、伯父の弔いの時だけは「あつかっただろう」と語りかけながら、たっぷりの水を注ぐ […]
昔から近い世界に棲み、氣付く機会も出会うことも無く。ここ数年、ふと出会い言葉を交わすようになり、共に仕事をしたり、コンサートに出掛けたりする仲間になった。一回り近い下の世代。美を分かち合う話の出来る友の存在は、心から嬉し […]
美しいや綺麗という言葉は軽くない、重くもない。天使や神の存在と同じで素直に直感的に感じる、浮遊感のある心の自由と豊かさから生まれる。口に出さなくても伝わるたをやかな言葉は好き。
朝早くから活動する。あれしてこれしてと日曜日らしくなく予定を並べるが、結局手紙一つに。書いた何通かの手紙は、メールとは異なる生き物のレトリック。頭で考えた言葉と、手の動きが示す文字の関係は、書き違えたり崩れたり、時にギク […]
ぼんやりと、風の匂いを嗅ぐ犬のように過ごす。春の訪れにも情緒無く、何とか趣を見付け出そうと、氣持ちは草土の上に腹這い昼寝する。
アストル・ピアソラ、1921年3月11日生まれ。先の震災から10年経った昨日、生誕100年を迎えた。クラシックギター奏者、鈴木大介さんがピアソラの曲”Milonga del Angel”をYout […]
10年目の3月11日。地震の列島。同じことを繰り返さないための準備と行動。平和のために。
物事には順序があり、間違えないように氣を付ける。 氣が付いていて間違えるなら、狡猾か鈍感だろうか。
小学校五年生の時、父兄面談から帰宅した母は、担任の女教師から「お子さんはデザイナーになるとよい」と言われたと話した。それを聞いて「デザイナーは女のやる仕事だ」と言った。今なら大いに問題発言だが、デザイナーという仕事や具体 […]
適材適所。自然界の全てがそうであるように、人工的な環境に居るとは言え、人もまた自然界の一部なので、適材が適所に収まるのがよい。反り返った板や、寸法の合わない材料は、専門の大工や職人が工夫してくれるかも知れないが、先ず自分 […]
文句を言ったり、嘆いたり、怒ったりしなければ平和。語り合ったり、歌ったり、笑ったりしていれば平和。簡単なことなのだが。
ソファーのスポンジを剥がす。接着してあり、きれいには取れない。現れた躯体は、安普請の古家の風。ソファー内部の底に落ちていたもの、10円玉1個、5円玉1個、外国のコイン1個、刺抜き1つ、ヘアピン3本、使いかけのガンタッカー […]
久し振りの長電話。子供時分の話題になり、時計の読み方が理解出来ず、母を失望させて泣きながら覚えたと話したら、うちの子も、という返しに和む。それに加えて、学校に行く理由が解らなかったというのも同じく。
いつもの国道、一本道を走る。土手の上に列なる桜並木の枝が重なり合い、まだ蕾だが、うっすらと霞のように淡い淡い桜色に見える。東京から少し出ると、季節が素知らぬ振りで鼻歌う。
社の設立記念日。33年目に入る。支えてくれた皆、支えてくれる皆にただ感謝。これからもどうぞよろしくと。
小さな時からのことを想うと、両親に護られ、祖父母に護られ。やがて宇宙に護られ、目の前の、身の周りの小さな、大きな存在に護られていることに氣付く。
三月、弥生は生まれ月。早生まれ。小さい時には同級生に体力の面などで追い付かないことがあり、臆病になった。思えばその分を自尊心が補っていた。
最近、音楽を聴いていてふと氣付いたこと。今更ながらリヒャルト・シュトラウスの”メタモルフォーゼン”が心に響いたが、美を求める姿勢が充分理解出来る。そういう耳と目で他のジャンルの音楽も聴いて来たのだ […]
毎日の生活には惰性が働き、氣持ち良いし楽なので、つい身を任せてしまいがちになる。ところで、宇宙人の姿は頭が大きく顎が細く、身体も小さく細く描かれることが多いが、実は未来の地球人の姿をイメージしたものだろうと思う。
ヒカリエへ。D&D茨城展初日。展覧会場に僕の画集が何冊か展示してあり驚く。大洗里海邸に描いた絵、”金波銀波”も久し振りに、それも違う場所で見ると、誰が描いたのだろうなどと不思議な感慨を持 […]
木曜日の楽しみは、色々な事象を、力を抜いてぼんやりと感受すること。水曜日と共に何物にも属さずまみれず過ごす。
両国の箔押し工房、エンボス加工校正立合いに。押す力が強過ぎると際が切れる。弱いと見映えない。フィルムを挟んで強く押し、柔らかな丸みを付け深く押す。動かないと欲しいものは手に入らない。
天皇誕生日。
猫の日とのこと。いつからか色々な日が生まれている。毎日が特別な日ではあるが、そうなると、やはり特別な日も普通の日だ。いつも普通って何だ?と思う。
菓子を包んだ紙などを細長く折り畳み、結んで捨てる癖のような決まりがある。ジッパー付きの袋の千切った端なども結び捨てる。仕事の紙ごみはシュレッダーにかけるが、菓子箱などかけることが出来ず、かける必要のないものは細かく千切っ […]
早く氣が付いて身に付けられれば良かったと思うことの一つ、セルフマネージメント。今だに苦労が絶えない。とは言え、そもそも生まれつき適性が無い。
金曜日は楽しい。ハナキンというのも使わない言葉になったが、金曜日には淡々と、じんわりした嬉しさがある。あらゆる事象が刷新されようとしているこの頃だが、元来変化しないものなどない。納得出来る積極的な変化を望む。流行なのだと […]
ターニングポイントになる作品が幾つかある。何年も経て思い至る場合、製作直後に氣が付く場合、製作中に感じる場合、色々だが、沢山ある訳ではない。今、昔の作品がターニングポイントになる。
物事が解決して氣が落ち着く。氣が落ち着くと物事は解決する。
茨城の家の水道修理。凍ってパッキンが破損。保管していた画集”STAR CASTLE”、倉庫が出来るまでの保管状態が悪く、ほとんど全てがダメージを受ける。
午前中、紀尾井町サロンホール、飛沫飛散防止パーティションの設置。3分割したユニット左右の透明アクリル板上部に絵を施した”Guadian Muse”。音楽家や音楽愛好家を護り、翼に乗せて音楽の未来へ […]
美人。見た目に美しい人という意味ではなく、考えや、行いが美しい人。教養。学問に優れているという意味ではなく、考えや、行いに創造性があること。
星のアトリエ、サンルームのソファー、表皮をはがしスポンジの状態になった。草臥れてはいるが、クリームイエローのスポンジ姿は妙に新しい。クッション部分を取り払ったので、その分座面は低くなったが座り心地は悪くない。しばらくこの […]
なんとか予定をこなそうと終日窮屈に。無理は禁物と知りつつ、ぎりぎりで進む。成功、失敗、どちらの目が出るにせよ、やらないよりやる方を選ぶ直線的な牡羊座。
アトリエのサンルームに人工皮革の草臥れたソファーがある。捨てようか、どうしようかと考えているうちに時は経ち、処分するにも手続きなど面倒が多く、ここは氣持ちを切り替えて、人工皮革の部分や内部のスポンジなどのクッションを取り […]
2匹の猫たちに新しいベッドを用意する。2匹いる場合、トイレやベッドは3つずつ準備する。仲の良い兄妹とは言えテリトリーの主張があり、強い方が支配しようとする。2つまでは強い方が自分の物にするが、3つとなると、沢山あると認識 […]
物語を見えるようにする作業。絵本を作るようなこと。ただし、CURONECOMIC同様台詞は無しで。言葉はとても大事だが、絵描きとしては、絵に重きを置き、台詞や感情は絵から想像出来るようにする。
無事なよい一日だった。昨夜はもうどうにも眠く、朝起きて日記をつけようと思い床に就くが、昨日の出来事が生き生きとは思い出せず、このような日記になった。今日もよろしく。
初孫の長男で甘やかされて育つ。人からああしろこうしろ、それは駄目だあれは駄目だなどと指図されるように言われると、反抗心が頭をもたげる。今更と呆れながらも柔らかく穏やかな心持ちの大切。
単純でありながら複雑に変化変容するもの。情熱の力で発酵し成分が多様化、栄養が豊かなもの。人と未来へのヒント。
D&DEPARTMENTからd design travel茨城号の表紙に絵を使用したいとの依頼。全国47都道府県を土着文化的なデザインの視点から1冊1都道府県ずつ順に紹介する本で、いつ茨城の番が来るだろうかと思 […]
宇宙は愛で出来ているとしたら。愛することこそが宇宙。
個展なども積極的な知らせがはばかられる。見て貰いたいが見に来てとも言いにくい。氣にせずに生きることは、人の迷惑になるかも知れない時世。誰しもそんな生き方はしたくない。恐る恐る生きている。知らず知らず心に痛手があるだろう。
珍しい二月二日の節分。豆撒きする。念入りに楽しく厳しく。この時世、珍しいには色々な訳があるものだと感じる昨今。
如月。あっという間に二月になった。しかし、お正月をお節や屠蘇で祝ったのが遠い昔のように感じる。旧正月はこれから。
地球も宇宙。地球が「2001年宇宙の旅」のトム大佐のようにならなければよいのだが。
子供時代から二十代にかけ色々なSF小説を読んだ。来るべき未来を驚くべき正確さで示唆するものが多く、人の持つイメージ、テクノロジーやサイエンスなど、読むにつけ未来への扉が開くのが楽しみでもあり、不安でもあった。今は多様化し […]
星のアトリエでデザインのミーティング。約一年振りになるだろうか。その間、二人以上のスタッフが同時に揃うことは無かった。健やかに、それぞれが生き生きと仕事をし、生活を送ることを日々の目標として過ごす。