‘PICTURE DIARY’

PICTURE DIARY 1111FR2022

1が4つ並んでベースの日。ちょっとした楽しみや思い付きが、毎日に潤いと微笑みを連れて来る。大袈裟なことはいらない。

PICTURE DIARY 1011TH2022

アメリカのホームドラマを視て憧れたものに、骨の部分を持ち手に、鶏のもも肉に食らい付く姿がある。明るく豊かなテレビの窓を覗き込む、マッチ売りの少女な我々。

PICTURE DIARY 0911WE2022

千代田アーツ3331、WAVE2022搬入。5年目を迎え、力作が揃った。

PICTURE DIARY 0811TU2022

地球の陰に隠れていた月の左端が、密やかな宝石の指環のように輝き始めて、蝕の月は太陽を写す月の鏡に戻る。宇宙の無常を目の当たりにしたひととき。

PICTURE DIARY 0711MO2022

星のアトリエ門柱の蔦薔薇に、初めて紅い実が7個。隣に建った集合住宅の窓の目隠しにと、鉢植したオリーブに、初めての実がたったひとつ。庭師に聞くと、半径1キロ以内にオリーブがあれば実がつくという。蔦薔薇の実も何年も育てている […]

PICTURE DIARY 0611SU2022

一日の締めくくりに、リュートの音楽を聴くが、今日は作品制作の間、絶えなくリュートの音楽を流した。

PICTURE DIARY 0511SA2022

古の文が歴史的、文化的な価値を持ち、美術品となる。後世に遺し伝え、語り継ぐべき教え、考え、有様。意識的であろうがなかろうが、氣持ち、心、魂が宿り、美を伝えている。そこに感じ取れるのは、清らな重ねだ。微細であろうが、少しず […]

PICTURE DIARY 0411FR2022

酉市。繁盛、繁栄を願い、見交わす顔と顔の輝きが境内を明るく照らす。

PICTURE DIARY 0311TH2022

文化の日。作品制作以外はのんびりと。頭の上に眼鏡をカチューシャ風に乗せる癖があるが、鴨居に頭をぶつけて眼鏡のつるを折る。

PICTURE DIARY 0211WE2022

氣晴らしに庭園へ散歩に。大木のほこらに陽を浴びる狸を見る。悠々游ぐ池の鯉、我が物顔で水浴びし、念入りに青黒い羽を手入れする烏。木立からくるくる風に落ちる枯葉と、ゆっくりふんわりと舞い降る鳩の羽毛。カマキリを見つけて嬌声を […]

PICTURE DIARY 0111TU2022

パッケージグラフィティと呼ぶ作品シリーズがある。商品パッケージ、菓子箱や紙袋などに即興的に絵を描き楽しむ遊び心の作品群。元来の箱フェチが箱を捨て難く始まった。軽妙洒脱な面白いものがあるので、皆と楽しもうと、以前、展覧会を […]

PICTURE DIARY 3110MO2022

アシスタントAの腕の中で、アリスがゴロゴロと喉を鳴らしてご満悦。あったかぁい!連れて帰りたぁい!とアシスタントA。あなたが私の家に来れば?とアリス。

PICTURE DIARY 3010SU2022

ロンちゃんこと伊藤桂司個展最終日。ホテルに併設した立体駐車場をリノベーションしたPARCELギャラリー。同じ時代を生きて来た仲間。緑色の光が満ちる黄泉の国への観光ガイド。帰路、銀座和光でハンカチーフを見る。

PICTURE DIARY 2910SA2022

秋の空。年に何日かのオープンカー日和。持ってはいないが、エンジン音を聞きながら、好きな道を好きなように走りたいと空想する。時流に合わない、ということにならないで欲しい。

PICTURE DIARY 2810FR2022

電動工具を使うのだが、やはり屑を吸引する専用の掃除機が欲しくなる。必要な便利。余裕が出来れば。

PICTURE DIARY 2710TH2022

草刈りする。前回ヌスビトハギが衣類に付いて、取るのに一苦労したので、今回はビニール製の上下を着たら、空気中に蒸発するはずの水分で、ビニール内側の重ね着している上物からしっとり濡れた。ヌスビトハギは付かなかったものの。

PICTURE DIARY 2610WE2022

一段と寒くなる。11月中旬の氣温だと言う。空が晴れて放射冷却だとか。雲の布団は暖かろう。

PICTURE DIARY 2510TU2022

今日すてきだったこと。オレンジ色の薔薇が一輪咲いたこと。サボテンの棘にちょこんと枯葉が乗っていること。新しい靴下の手触りが良いこと。

PICTURE DIARY 2410MO2022

元氣の出ない日はある。漂うように過ごす。モーツァルトを聴きながら、ネットで京都の時代祭のことなど。紫式部と清少納言が同じ牛車に乗っていたと知り、面白がる。

PICTURE DIARY 2310SU2022

大人たちがとても美味しそうに食べる子供向きではない大人の味の代表、例えば烏賊の塩辛。いつの間にか食べられるようになり、大好物になる。それにしても、幼い頃、雲丹の塩辛が好物で、瓶詰めを全部舐めてしまい両親を慌てさせた。

PICTURE DIARY 2210SA2022

作品の下描きをする。なかなか難物。午後いっぱいにらめっこ。アップップ。お互い笑うことなく引き分ける。アップアップ。また明日。アップ。

PICTURE DIARY 2110FR2022

ロバート・フィリップはキングクリムゾンのリーダーでありギタリストとして知られている。彼が参加、あるいはサポートしたグループやミュージシャンは数多く、すぐにロバート・フィリップだと分かる。そもそもサポートしたミュージシャン […]

PICTURE DIARY 2010TH2022

夢日記をつけていたことがある。おぼろな世界におぼろな風景やおぼろな人々が現れては消え、消えては現れる。その様子に魅了され記そうとするが、余りにも不可思議が縦横無尽に入り組み、言葉や絵の説明が追い付かない。実生活の夢もさる […]

PICTURE DIARY 1910WE2022

地道に続けたひとつひとつ、小さな水滴が集まると、やがて大きな川の流れになろうとする。海へ出て雲に、雨となり地を潤し、道を示す。

PICTURE DIARY 1810TU2022

いばらきデザインセレクション2次審査会。朝から分刻みのスケジュールに充実感と疲労感と。審査委員を拝命して5年になるが、年々茨城のデザインに対する意識と質が向上しているのを実感する。

PICTURE DIARY 1710MO2022

朝から画材の仕入れなど、くるくる動く。午後はデザインのダミー作りなど、ぱたぱた済ます。頭や作業の切り替えなど、綿々淡々粛々。

PICTURE DIARY 1610SA2022

時は流れる、思い出を乗せて。想いを届ける、時を集めて。

PICTURE DIARY 1510SA2022

昔のものを大切にしたい。旧い家や調度品、建具、金具、日本には今ではもう作れない素晴らしいものが沢山ある。新しいものを敬遠するのではなく、さりげなく佇まう上品さ。今に伝わる姿形に敬意と尊敬を込めて共に生き、暮らしたい。壊し […]

PICTURE DIARY 1410FR2022

鏡作品のシリーズがある。幼い頃、扁桃腺を腫らし、春と秋に決まったように40度前後の高熱を出した。熱にうなされて洗面所へ行き、鏡に写る自分を見て、まだ生きていることを確かめて眠る。鏡は自己を認識させる。左右が逆転する以外に […]

PICTURE DIARY 1310TH2022

スケッチの日付を見たら2005年とある。作品制作の素材として入手したのは、更に数年遡るだろうか。今まで20年は眠りについていただろう。その時とスケッチの力と氣持ちは変わらない。眠る姫さまにキスをして、制作に取り掛かる。

PICTURE DIARY 1110TU2022

しろやぎさんからおてがみついた くろやぎさんたらよまずにたべた しかたがないのでおてがみかいた さっきのてがみのごようじなあに くろやぎさんからおてがみついた しろやぎさんたらよまずにたべた しかたがないのでおてがみかい […]

PICTURE DIARY 1210WE2022

変な顔や、変な格好をして、体や頭の中から変を外に出してすっきりさせる。お馬鹿さんな毒を外に出さないと、溜まってお馬鹿になる。

PICTURE DIARY 1010MO2022

展覧した作品などを手入れしながら、日々の出来事を思い起こす。来廊の方々の残像が作品と共にある。想いや思い出が作品になり、作品は見る人の想いや思い出になる。作品は自らの道を歩む。

PICTURE DIARY 0910SU2022

個展無事に楽日を迎え感謝。今のすべてに。

PICTURE DIARY 0810SA2022

矢張り晴れると嬉しい。

PICTURE DIARY 0710FR2022

PIRATES RADIOの配信。60分の選曲。開催中の個展COSMYTH 5に因み。もともと好きな曲と最近聴く曲と。日常聴くのはクラシックが多い、それは植物に水をあげるようなもの。風通し良く剪定した選曲は、分かち合うプ […]

PICTURE DIARY 0610TH2022

今日も雨。午後、出掛けようとアトリエを出ると、吐く息が白く驚く。天氣に置き去りにされ、上着の襟をかきあげる。

PICTURE DIARY 0510WE2022

雨。いきなり秋の真ん中に居ることに氣付く。季節は人を甘やかさない。

PICTURE DIARY 0410TU2022

旧暦、重陽。COSMYTH 5 個展初日。朝からギャラリーへ。一日過ごす。

PICTURE DIARY 0310MO2022

展覧会の設営をしながら、ああ、これもまた大きな節目になるだろうなと思う。それくらい何でもない、凡庸な会場風景。

PICTURE DIARY 0210SU2022

個展の搬入準備。あっと言う間に日暮れる。夢中な時間は短く感じる。集中していると時間は無限のように感じる。そう、過去も現在も未来も無限。

PICTURE DIARY 0110SA2022

真夏のような陽の強さは無い。青い空に白い三日月と白い雲、美しい。桃食べる。美味しい。今年の桃はこれひとつ。

PICTURE DIARY 3009FR2022

展覧会の準備、猫の手借りる。ゴロゴロ喉を鳴らし、撫でるようにと指示を出したり、フライヤーの山を崩して配布の助けをしたり、階段を駆け上がってニャーニャー作業の様子を見守ったり、腕の中に飛び込んで休憩の時間を教えたり、とても […]

PICTURE DIARY 2909TH2022

絵を描いたり、料理でも、洋服のスタイリングでも編集でも何でも、クリエイティブな仕事は、楽しいから出来ること。ときどき厭になったり止めたいと思うのは、行き過ぎた向上心の業と知る。

PICTURE DIARY2809WE2022

そう言えば、と唐突に思い出したこと。子供の頃、靴下のゴムが弛くなると、ずり落ちないように輪ゴムで止めていた件。今でもそうだが、氣に入ると、とことん着たおすのでボロボロのものが多い。失礼だなと思いながら、そんな衣類をコム・ […]

PICTURE DIARY2709TU2022

あのね、ひとはね、かんがえてちゃだめなの。うごくものなの。ね。そういうふうにできてるの。

PICTURE DIARY 2609MO2022

魂という字。云は雲、そしてつくりは鬼。鬼は戒めるべき己の心。ふんわりと。

PICTURE DIARY 2509SU2022

虫の音が秋の訪れを告げる。暑さ寒さも彼岸までと言うが、確かに。星のアトリエの小さな庭の白梅の下、これも小さく精緻な蜘蛛の巣が陽に輝いて美しい。蜘蛛の所業を賛美する心と、羽のある小さな虫たちに注意を促す心と。

PICTURE DIARY 2409SA2022

雨続く。目黒川、警戒水位に近付く。雨続く。雷、稲妻光る。水性顔料と水を使った半具半抽象画を描く。海。雨続く。雷。稲妻光る。

PICTURE DIARY 2309FR2022

週末台風。小さいが大雨を伴う。台風の通り道、日本列島。