PICTURE DIARY 1202FR2016
叔父に会いに行く。久し振りの世間話に花が咲く。叔父さんは、中国の古典、漢文学を専門にしている。市内の文化センターで講座を開いているが、受講するのは学校の先生を退職したような博学な人が多く、頻繁に旧家の蔵に眠る古文書などが持ち込まれて、何が書いてあるのか解読を頼まれるのだそうだ。書かれている漢字には見たことも無いものが少なくないそうで、使われた当時は当たり前に通用する文字だったのだろうが、今となっては古典的な漢字を集めた辞書にさえ載っていないものが多いという。江戸初期の手紙などがほとんどらしく、何処其処の大名が、何処其処の大名といさかいを起こし、何処其処の大名が誰某の側に味方した、など、力のある家にとり、内々に大切にして来た物が多くあると説明してくれる。とにかく時間がかかると言いながら愉しそうだ。