PICTURE DIARY 2801MO2013
穏やかで明るくて真っ直ぐな優しい世界。そんな世界を蔑視する人もいるだろうと思う。この世界があるがまま、ありのままの世界であるならば、絵空事ではないのだから。人々はそれぞれに大切なものがあって、人それぞれに大切なものは違う。蔑視と言うのは極端で強すぎる表現だろうとは思うが、ぼくは少年の頃に、そんな気持ちを持って過ごした時期があった。そんな気持ちを持つことが、あの頃とても大切だった。自分が自分であるために自分勝手に考えていた。人が人であるためにと言うことはなく。自分自身の小さな世界の中の大きな不満が、あらゆるものを押し退けて、我が物顔で笑っていた。今、自分の中に蔑視と言う態度はありはしない。この広く大きな世界の中の小さな幸せが、あらゆるものに押し潰されて、やっと微笑んでいる。自分が自分であり、人が人であるために。穏やかで明るくて真っ直ぐな優しい世界。そんな厳しく激しい美しさ。