PICTURE DIARY 0111TH2011


DESIGNTIDE2日目。TIDE tableで英国人デザイナーの講演を聞きながらが学生時代を思い出した。美大生時代、出された課題に対して、どういう風に課題違反すれすれの独自の解釈を施すか。教授の出す、ある意味で定まった意図のある課題に対して、どの様な裏をかけるか。教授や仲間たちの持つであろう観念をどう覆すことが出来るのだろうか。既成概念を壊して、新しいものを組み立てられるか。自身や他者がぼくの仕事に常に求め、求められて来たものが既成概念に囚われないことであるとは言えないが、気が付くとぼくにとっては重大なテーマになっている。これからのアートとは、デザインとは。午前中に、手近の棚やテーブルの上などを飾るように散在する、何になるのか、あるいはすでに何かであるかも知れない作品のためのモチーフやマテリアルの断片的なものを組み合わせて、一つの作品となりうるかどうか寄せ集める。1989年の素材と2000年の素材、そして先日買ってドライになった薔薇の花。それらが組み合わさってどんな意味を持つのかは知らない。例えばある時刻の同じ電車の、同じ車両の向かい合わせに座った乗客同士に、どんな関係があるのか見出だせるものだろうか。たまたま同じ靴をはいていたり、あるいは降りる駅が同じだったり、あるいは腹違いの兄弟であったりなど。誰が知る。たまたまの邂逅が作品を生み、重大な意味も生む。

One Comment

  1. かとびい より:

    ミックさんはinnovatorだ。
    いいなあ。

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