PICTURE DIARY 2609WE2012
星のアトリエはそこそこ古い建物で、多分昭和20年代の終わりか30年代の始め頃の建築だと思う。以前にもリビングの吹き抜けの天井から雨漏りがしたり、古い電気の配線は電気の流れが不安定でデザイン作業用のコンピューターにとって都合が良く無く、家中の配線を全て取り替えた。古い一軒家は何かと手の掛かることが多く、面倒を見るのが大変だ。今回は、キッチンの出窓付近からの大量の雨漏り。以前からやや怪しく、最近の激しい雨によって出窓の上方の雨樋に木の葉などが詰まって溢れ出る雨水が、外壁をつたい降りて出窓の隙間から入り込むのだろうと思った。激しい降雨でいよいよキッチンが大変な状態になり、葉っぱを取り除いて貰おうと急ぎ出入りの工務店と職人さんに来ていただいた。状況を助手Aが説明し、現場を一緒に見て廻り、果たして、2階の方の出窓の下部の木材が腐り果て、そこから吸い込まれるように雨水が浸入して1階のキッチンの出窓の上部から室内へと水が流れる道があることが判明した。明日も雨になる予報が出ているので、工務店さん、職人さんの計らいで、急ぎ工事をして貰うことが出来た。明日の雨でもう雨漏りがしないといいんだけどね。と職人さん。雨漏りの修理は難しい。雨が降ってみないと水の流れる道筋が正確に分からない。かと言って、雨の中での工事は出来ないから。職人さん、急な工事ありがとう。そんな修理が終わり、工務店さんも職人さんも帰ってホッと一息付いた頃、助手Aが「今日はショックなことがありました」と言うので、どうした?と訊ねると、修理が終わり職人さんの帰り際に「奥さん!終わりました!」と声をかけられたと。てんやわんやの対応の末の締めの言葉としては、ナイーブな助手Aにとってはかなりの衝撃か。「お嬢さんでしょ」と小声で。