PICTURE DIARY 1809TU2012


本当にたくさんの星がキラキラと光った。写真スタジオを出る時に、足元に気を付けてくださいね、と言われたので足元には充分に気を付けていたのだが、出入口手前の薄暗がりに、頭上に低く梁が渡してある所があり、そこに頭をぶつけた。その様な訳でまだ暮れるには少し早い時間ではあったが瞼の内側に星々の煌めきを見た。身長が185cmあるので、背が高くていいですねと言われる。しかし、良いことと困ったことが同時にあるのは世の常で、一日に三回位は鴨居等に頭を打つ。それも朝方の気持ち良くぼんやりしている時とか、さぁ!張り切るぞ!とばかりに背筋をシャンと伸ばした時が一番危険だ。その分打率が上がる。日本家屋の基本的な寸法が一尺約30cm、障子や襖等の建具の寸法が六尺の約180cm程なので、家の中ではいつも鴨居を避けて背中を丸めてお辞儀をしながら歩いている。引っ越しの度に頭を打つ危険の無い家へ、とは考えるのだが、なぜかそうはならない。堂々とすればするほど頭を打つ。これは神様が調子に乗るなよ!と諌めているのだと思うようにしている。いつか頭を気にせずに背筋をシャンと伸ばして闊歩出来る所に住まいたい。夜空の星を見上げながらそう思う。神様お願い。

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