PICTURE DIARY 1507SU2012
こんなに天気の良い日なのに一歩も外に出ないなんて、勿体無いなとも思う。元来ぼんやり、のんびりとした性格ではあるが、一週間のうちに一日は本気でぼんやりとして、のんびりと過ごす日が必要だ。塀から顔を出し、風にそよぐ笹の葉をじっと眺め、建物の間にトリミングされた青い空と流れて行く雲を見送り、部屋の柱から壁へぴょんと跳ぶ小さな家蜘蛛を眼で追いかけたり、庭の木にやって来る鳥の姿とその声に聞き入って、何という名の鳥だろうかと、答えのすぐには出ないささやかな問題に思考を停止させ、手近にあった気に入っているピアノ曲のCDを聴くともなく聴いてみたり、日常的に疑問に思うようなことや、ちょっと調べればわかるようなこと、何かを選んだり、判断するような意志を働かせければならないようなことを一つとしてしない。動物が家の中に放たれて、自由に感じたり、自由にしたいと思うような気持ちと状態で生活している。なので、外に出る必要も無いし、何かを勉強したり、本を読んだり、ニュースを聞いたり、手紙を書いたり、メールを見たり、掃除をしたりしない。ただ眺めて、ただ聴いて、座ったり、横になったり、欠伸をしたり、眠ったり、飲んだり食べたりする。少しでも厭だな、と感じることをしない。