PICTURE DIARY 3105TH2012
午前10時、吉田秀和氏のラジオ再放送を聴く。冒頭、氏への追悼の言葉が放送され、6回分の番組が収録されていること、さらに年内分の原稿が用意されており、故人の生前の遺志を尊重して年内はその原稿に基づいて放送をするとアナウンスされる。吉田秀和氏のクラシック音楽に対する情熱と共に、自身の愛し信ずるクラシック音楽をより多くの人々に届けようとする意識の明晰さ、激しさに心を打たれ、改めて尊敬の想いを強くする。信ずる所に揺るぎが無い。当たり前のことを当たり前どころか、それ以上に出来る。凄いと思う。年内の放送を心して聴こう。四人囃子の「泳ぐなネッシー」をどうしても聴きたくて、アルバム「GOLDEN PICNICS」を手に入れる。やっぱり素晴らしいアルバム、そして素晴らしい曲だ。そんな素晴らしいミュージシャンと仕事が出来たこと、アルバムのデザインを3作もさせていただいたことを心から誇りに思う。無我夢中で仕事をしていた頃、今の様には周囲や自分を確かめながら仕事をするようなことが出来なかった。今頃になり感謝の気持ちや縁の不思議を噛み締めている。今の自分と昔の自分はたいした違いはないかも知れないなどと思いながらも。