PICTURE DIARY 1305SU2012
母の日。母に紅頂花の小さな鉢植を贈る。小さなケーキを買い一緒にいただく。近頃やっと少しずつ気を許すようになった野良猫が、朝、昼、晩と食事をねだりに来るそうだ。鼻の辺りが黒いのでハナクロと呼んでいるが、てっきり雄猫だと思っていたのが、最近ご近所からの情報で雌だとわかり、そう言われて見ると確かに女の子らしい顔付き、仕草に見え始める。だけどやはり雄猫の貫禄を感じる。いつも縁側の角の植木鉢の陰でじっと待っているらしい。母の日は五月の第二日曜日、母の愛に感謝を捧げる日として一人のアメリカ人女性が亡き母を偲び白いカーネーションを配ったことに始まるとか。後に「母の日」として制定され広まった。亡き母を偲ぶ者は白を、健在の母に感謝する者は赤いカーネーションを胸に着けた。日本には大正時代に伝わったらしいが、定着したのは戦後とある。もとは母に何らかの贈り物と言うよりは気持ちを表す日であった。ハナクロは今日は僕の帰り際にやって来て、こうも頻繁にやって来るのは、お腹に子供を宿しているのかも知れないと母は言う。母になるかハナクロ。