昭和20年の今日、伯父が硫黄島で戦死した。無事復員すれば、板谷材木店の三代目を継ぐ長男であった。板谷家には墓石の上から水を掛ける慣わしは無いが、伯父の弔いの時だけは「あつかっただろう」と語りかけながら、たっぷりの水を注ぐ父の姿を思い出す。素晴らしい人の早すぎる死を悼みながら。
Name (required)
Mail (will not be published) (required)
Website
Δ