PICTURE DIARY 2301TH2020
自然の巡りについて考える。青空の天幕の向こうに、幾多の星が輝き、眩しい太陽が燦然と登場すると、雲が道化て面白可笑しく形を変え主役を惑わし、笑いと拍手の雨が降り、山に連なる生き物に染みわたる。木々はざわめき喜び育ち、歓喜の涙は渓流となり、滝となり、泉となり、川となり、土を運び草を繁らせ花を咲かせる。果物穀物は人々を満たし、歌う心は魂の海へ注ぎ、豊かな夜の帳がゆっくりと引かれる。美しい月下の夢に眠り、太古の魚を泳がせ、海藻を繁らせ、天にある数多の星と砂床の海星は見つめ合い語り合い、やがて再び夜の幕間から、一筋の光と明るい太陽が顔を現し舞台に昇り、観客の熱氣はうねる波となり、飛沫はやがて入道となり万雷の喝采と稲妻を飛ばし鳴らして、自然のを謳歌し轟かせる。静かに、静かに、繰返し、繰返し。我ら永久の観客であれ。