PICTURE DIARY 3011TH2017
星のアトリエの小さな庭も、大分冬らしくなってきた。色付き、枯れる葉は枯れ、落ちる葉は落ち、枝振りも硬く乾いている。いつの間にか虫の音も無く、虫たちの気配すらとうに消えた。冷たさを増した風に枯葉は舞い、かさこそと音を立てる。子供の時分なら、今頃は隣近所の誰かの焚き火を囲み、暖を取りながら煙に目をしばたかせている時候だろう。今ではそのようなこともなく、煙草の煙さえも不吉な狼煙のように忌み嫌われる。文化や文明の基本的な意味、価値や習慣は全て多様化し変化する。めぐる季節のように。