PICTURE DIARY 0707TH2016
縄文土器を見に行く。今更ながらに凄い。6000年前の底の尖った装飾の無いものから、4500年前の縄や渦巻き、水えん柄のように、メッセージを込めた複雑に見えて定形の決まりがあるもの、そして1800年程前、稲作が伝わり、それと共に土器はモダンなシンプルなものになり、装飾も控え目になる。その変遷も興味深いし、土偶の作りや表情は、どこから来るものか、深い謎をはらんだ訳を感じさせ、伝えている。それらの9割は女性が製作したものだと言う。自分たちが今、描いたり作ったりしているものの意味や未来を考えるには充分な完成度と技術、美意識が充満して、頭をもたげ始める感覚が止められない。