夕方、星のアトリエの塀の上を猫が歩いて、竹薮の中に潜り込んで行くのを見た。夜になって猫同士が争うような声がするので、この季節の縄張り争いだろうと思ったが、余りに激しく異様なうなり声に驚き、玄関からサンルームを走り抜け、庭に出て見ると、梅の木の下を二匹のハクビシンが、声を張り上げ団子になって転げ回っている。こら!思わずそう叫んで大きく手を打ち鳴らした。二匹は驚いて塀を駆け上がり、駐車場の屋根の上で物凄い音を立て消え去った。野生の匂い。
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