12月 2020

PICTURE DIARY 1912SA2020

砂利道を掃除していると、急に霰が降り始めた。白い天使は小石の上でぴょんぴょん跳ね、暫くすると溶けて、丸い水跡を残し小石の中に消えた。通りかかった散歩の犬が、黒く光った毛並みの表面に白い天使を遊ばせ、鼻を鳴らす。その鼻先に […]

PICTURE DIARY 1812FR2020

朝から少し間合いがずれる日。やはり朝起きたときが肝心。ひよこが生まれて最初に見たものを親と定めるかのように、朝の氣分や出来事が一日を支配し、決定付けることが多い。

PICTURE DIARY 1712TH2020

来年はどんな年になるだろう。どんな年に出来るだろう。どんな年にしよう。計画や氣持ちが、いつもの年末と違う。自分が出来ること、人の役に立つこととは。

PICTURE DIARY 1612WE2020

ベートーべンの誕生日。モーツァルトと共に、とても世話になっている。星のアトリエで聴かない日はない。

PICTURE DIARY 1512TU2020

創庫に入れる前に作品の掃除や確認など。アトリエに還って来た作品を手入れしていると、どこか優しく誇らしげな安心感に包まれる。

PICTURE DIARY 1412MO2020

星のアトリエ入口への小路は砂利道だ。この季節の掃き掃除は、風に枯葉が次々枝から離れ、舞うにまかせて、適当な案配に残し掃き取る。砂利が地面にめり込むように埋まっているのは少々氣になる。小石がフワッと浮いて立体感を保ち、踏み […]

CURONECOMIC 182

PICTURE DIARY 1312SU2020

以前、森雪之丞さんとの共著「天使」という詩画集を出版した。今日来廊し、その「天使」を持参した女性にサインを求められた。久し振りに手に取って見ると、懐かしさよりも今を感じ、しばし見入った。永遠が記されている。早速、雪之丞さ […]

PICTURE DIARY 1212SA2020

小さな時から勉強が嫌いだ。算数、理科、社会等々。やれば出来るはずなのに、と言われ続けながら。歳を得て必要なことを自然に身に付けている。自ら好きで夢中になることの傍らで、知らず知らずに学んでいる。

PICTURE DIARY 1112FR2020

自分の絵が一同に会し、見る機会は少ない。展覧会場に架けられた作品の数々を、何氣なく見ることが出来るようになるまで時間がかかる。場の空氣や、見る人の目が絵を磨く。自分の目が他人の目になる。

PICTURE DIARY 1012TH2020

箱書する。漆工芸作家の辻 徹さんとの協業作品。八溝塗錫彩盃十六客揃。「太陽讃歌」、太陽、星、雲、波、雷、雨、山、滝、川、木、花、人、月、魚、海、そしてまた太陽。自然界の水の循環を顕す十六客揃。基本。

PICTURE DIARY 0912WE2020

毎日出来るだけ穏やかに過ごしたい。

PICTURE DIARY 0812TU2020

来年は丑年、牛を描く。牛はゆっくり、ゆったりと草を食むイメージがあるが、闘牛のように力強くもある。どのような丑年となるか啼き真似る。モー、モゥ?モーッ!

PICTURE DIARY 0712MO2020

我々には過去の遺産を継承し、未来に届ける勤めがある。先達が残し、伝えようとしたことを感じるのが大切。現在の経済的価値観では推し量りようもなく、母の愛のように、何物にも代えがたい。

CURONECOMIC 181

PICTURE DIARY 0612SU2020

個展会場に居る時間、心地好い。作品を見守り見守られ、会話するように過ごす。

PICTURE DIARY 0512SA2020

とても寒い感じがする。心まで冷やさないように氣を付けて。この世情では、それぞれがそれぞれの立場でそれぞれを思い遣る、柔らかで大きな心持ちが必要だ。

PICTURE DIARY 0412FR2020

古いものの中に新しいものが潜んでいる。浮かび上がる影は、いつも潜むものよりも大きい。虚飾を拭い去り、実を採る果樹園。

PICTURE DIARY 0312TH2020

すずも提灯に明かりを入れる。古いものと新しいものとが出会い、暗闇を照らす。照らし出されるものの意味が浮かび影を映す。ゆらゆらと。

PICTURE DIARY 0212WE2020

これが今の精一杯か。開催中の個展に到る経過を顧みて、あらためて思う。もっともっとと言えばきりがない美の世界。最善を尽くした状態は素晴らしく、並ぶ作品に次が見える。美の喜びを現し届ける。

PICTURE DIARY 0112TU2020

COSMYTH3 PEACE PIECE展初日。在廊は諦めていたのだが、館長にご挨拶をとギャラリーへ行く。見にいらしたお客様と深い話が出来、顔を出して良かったと心から思う。通じ合う者同士は通じ合うもの。

PICTURE DIARY 3011MO2020

WAVE2020搬出日、COSMYTH3搬入日と重なる。重なるはめでたい。PEACE PIECE展では2018年のUNISUSと2020年のUNIDOVEを初めて対で展覧する。印象が楽しみだ。人のイマジネーションは、時間 […]

CURONECOMIC 180

PICTURE DIARY 2911SU2020

個展、明日の搬入に向け準備。4月の予定を12月に延期したが、4月の状況より事態が好転しているとは言えず。再度の延期や中止も考えたが、この世情、見る人が見る、そのことに大きな意味があると思い直す。愛や平和を求める氣持ちは皆 […]

PICTURE DIARY 2811SA2020

創庫に提灯と絵を取りに行く、来週の出番のために。夜、ギャラリーつついの外観を見に寄る。片流れの屋根の切先に月がかかり幽玄。壁面に取り付けるレリーフの確認をする。イメージのとおり美しい。進める。

PICTURE DIARY 2711FR2020

一筆一筆一心に絵を描く一日。

PICTURE DIARY 2611TH2020

久し振りに雨が降り、庭の草木が喜んでいる。そんな様子を愛でる。だが、大雨のところもあり、喜んでばかりもいられない氣持ちになる。好いことも困ったことも背中合わせな今日の雨。

PICTURE DIARY 2511WE2020

描きながら無音がよい場合もあれば、何か音が欲しい場合もある。良い音楽でなければ聴かず、合わない音では思う絵にならない。線には波動があり、乱れを嫌う。話す人の声質も同様。レコード針が溝をなぞり音が生まれるように、描線から音 […]

PICTURE DIARY 2411TU2020

昨日に比べればとても低い氣温だが、ここのところの暖かさに馴れた身体には寒いという感じがなく、太陽が傾くころ、ふと寒さに氣付く。何日か前の夕方の西空に、面相筆でさっと描いたような細く切れのある三日月を見た。閉じた瞳のような […]

PICTURE DIARY 2311MO2020

新しいことにトライする。イメージの中では上手くいくはずだが、実際に試すと思うようにはならない。氣を取り直し、美意識の許す範囲でアプローチを変える。アイデアと思考の振り幅が決め手。単純だがそんな試行錯誤の連続。やはりいつで […]

CURONECOMIC 179

PICTURE DIARY 2211SU2020

すでに新しい年に向けて、物事は進んでいる。一年の帳尻を合わせるかのように。師走に入ればさらに加速する。毎日の全ては途中経過だが、年末年始や誕生日の前後は大きな節目になる。連面と続く日々の成果を顧みて、明日につながる生活を […]

PICTURE DIARY 2111SA2020

少し風が吹く。出入口の辺りを掃除にと箒を持ち外に出るが、木の葉が風にくるくると舞い、木の葉集めのゲームのようで可笑しい。毎日の掃除の意味は、綺麗にするというのはもちろんだが、それ以上に、心を穏やかに解きほぐす役割がある。

PICTURE DIARY 2011FR2020

出来事は、一日経つと落ち着く。時間と共に感情の昂りが消え、相応しい反応が出来るようになる。仕事など直感で生きる部分が大きいので、素直といえば素直でよいが、ダイレクトでクイックな反応をしがちになる。いつも一呼吸置くのが大事 […]

PICTURE DIARY 1911TH2020

自分を愛するのは大切だが、自分のことしか考えないのでは困る。人を愛するからといって、その人のことしか考えないのも困る。困るは困る。女神の頭像を五点スケッチした。氣の強そうな顔をしている。困るとうこととは縁遠いお転婆で神聖 […]

NEWS – A TASTE OF THE SENSES

A TASTE OF THE SENSES Contrapuntal by Benjamin Skepper アーティスト ベンジャミン・スケッパーが贈る エモーショナルナイト「A TASTE OF THE SENSES […]